コロナ過で、世の中テレワークが進んだことにより、50代サラリーマンで苦労した方は多かったと思います。
職種により、大きな違いはありますが、これまでの計画づくりや会議、部下への指示等々、もっと簡素化しても十分やれんじゃね?
と思った方もいるでしょう。
これまでの仕事に対する向き合い方を否定から考えられるなら、今後の変化への対応も可能なはずです。
逆に、やはり対面で向き合わないと仕事がスムーズにいかないと考え、コロナ過が落ち着いて元に戻ってしまったら、次の段階を考えない思考停止に陥りませんか?
これは業務や職種により一概には言えませんが、スマホ時代に育った若い経営者などは、電話すら不要と考える人も多いですからね。
判子を押すための出社は無駄!とニュースになったように、FAXをまだに使っているのは先進国で日本だけと言いますから。
デジタル後進国と言われる日本が、コロナ過によってデジタル化が加速すれば、古い体質の会社といえど、強制的に更なるデジタル化に参加させられるでしょう。
AI(人工知能)も身近なものになっていくはずです。
この記事では、「50代サラリーマン」を対象に、長年コンサルで疲弊する地域の活性化計画を作成してきた私が、AIなど先進技術との向き合い方をご紹介したいと思います。
この記事を読めば、デジタルが渦巻く社会からはじき出されないために必要なことが分かり、自身のプラスにもなるはずです。
50代の仕事もAIに奪われるのか?激変する今後の職場環境とは
これからの職場環境はDX主体に考えるのか
コロナ過により、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を耳にするようになりました。
けっして新しい言葉ではないと思いますが、直訳すると「DX=デジタル変容」となります。
企業にコンピューターが次々導入され始めた80年代や90年代は、例えば手書き伝票→コンピューターへの入力のように、仕事内容が変化していきました。
当時は、事務職員が不要になるのではと、コンピューター導入に反対する社員もいたほどです。
私は80年代後半にシステム開発会社に就職し、中小企業向けのシステム開発をしていましたが、そんな話をよく耳にしました。
コンピューターに伝票を入力すると、〆日を過ぎたら請求書がボタン一つで出力されるわけですから、そりゃ人減らせるなってなりますよね。
ですが、幸いにも私が担当していたのは小規模事業者でしたので、コンピューター導入で人を減らすことはありませんでした。
年配社員はコンピューターに触りたがらず、事務職員はコンピューターが使える社員ということで、逆に重宝される存在になっていたのです。
当時は、大企業などが伝票等の入力を外注化し、データ入力が産業として成り立っていました。
これらがデジタル黎明期のDXでしょうか。
数年前に、amazonの倉庫で従業員が客からの注文をかき集めるため、倉庫内を何十キロも走り回っていて、身体がぼろぼろに!というニュースを見ましたが、今はどうでしょう。
当時はブラック職場だと揶揄されましたが、今は倉庫内でロボットが文句も言わずにかき集めていますよね。
人間がやることは、ピッキングくらいです。
これが昨今言われているDXだとしたら、究極は人間の代わりにできるだけ機械にやらせるということでしょう。
人間が介入する部分が次々機械に置き換わっていけば、きっと効率的に利益を生み出せるのだと思います。
倉庫と違って、人間が主体となる業務では、そうはいかないとは思いますが、誰かがイノベーションを起こせば一気に広がる可能性はあります。
テレワークで職場から家庭へ仕事の環境が移っただけだと思い、対面が画面を通したものになっただけと考えているなら、その先を想像してみる必要があります。
先進的な考えの経営者であれば、職場環境をいかに効率化させるかを常に考えていますから。
DXで仕事のやり方は変化していく
DXで仕事のやり方が変化するというより、DXが合理的かつ効率的であるとなれば、DXを主体に考えるのが最善です。
勿論、それによって雇用環境が維持できるかどうかは別の話ですよ。
例えば、コロナ過によるテレワークの推進では、出社による移動など密を控えるために実施されましたが、テレワークを主体に考えると、以下のようになります。
- 通勤時間の削減
- オフィススペースの縮小
- ワークライフバランスの実現
結果、生産性向上となるのが理想です。
会社の現状を上記に合わせていくことが必要になります。
例えば判子はデジタル印鑑やデジタル署名への代替や、SNSを使った社員間コミュニケーション、時間ではなく目標に対する結果での個人評価など。
物理的にテレワークが不可能な業種を除いて、やろうと思えばできるのでしょう。
そうは言っても、なかなか出来ないよ!と言っている間に、同業他社がやりだしてコストダウン~生産性向上の事例を目にしたら、やらざるを得ない状況になります。
数年かけてと考えているうちに、気づいたら自分の会社だけ置き去りにされ、業績が下降していけば最悪です。
デジタルの世界は、センサーやAIや最新のチップなどを組み合わせて、日々進化を続けています。
気づいたら、世の中こんなに変化していたのかと驚くころも多いでしょう。
前段でamazon倉庫の話をしましたが、ユニクロ(ファーストリテイリング)の倉庫では、自動倉庫のおかげで100人いた倉庫作業員が10人になったそうです。
しかも店舗では、デジタルタグのおかげで、会計時に商品を置くと一発で値段が出るので、レジの人間も不要となりました。
ですが、これらによって、「人手不足解消」という言葉が使われています。
雇用を守る・守らないなどという話は出てこないわけです。
サラリーマンの視点で考えると、どんどん雇用がなくなっていくな~ってなりますよね。
経営者と労働者のどちらの視点で考えるのか、50代でもポジションによって違うでしょう。
どんなポジションであれ、自分の会社の仕事に置き換えて考えてみましょう。
分からないことはすぐに調べられる時代ですから。
50代が仕事でDXと向き合うためには
50代が仕事でDXの効果を発揮させるのは、やる気が1番!
なんだか、精神論ぽくってすみません。
IT企業のエンジニアでない限り、50代になってITの勉強を1からやる気にはなりませんよね。
ですが、自分の会社の仕事や部署の仕事をできるだけデジタルに置き換えるとしたら、どうしたら良いかは考えるべきです。
長年、アナログで行っていた業務も、デジタルに変換して効率化できるのかを考えてみましょう。
ネットで調べたらなんでも出てきます。
RPA(ロボティクス プロセス オートメーション)などで、定型の業務を自動化してくれるものなんて何年も前から登場しています。
自社の作業を改めて観察し、効率化(生産性向上)のためにできることを考え、そのためにどんなツールがあるのかを調べ、企画書を作ってみましょう。
ここで大事なのは、社員の雇用を守れない的な発想をしないことです。
この考えがあると、会社にしがみつくことが目標となる場合もあり、結果的に自分が不要の烙印を押されてしまいます。
それよりも、DXによって最終的には会社の業績アップにつなげるような考えに行き着けば、雇用は配置換えなどで守ることにも繋げられます。
もしも会社でバイトでも可能な仕事を高年収の社員がだらだらやって仕事をした気になっていたら、チャンスだと思いましょう。
改善の余地が大きいからです。
50代でも、やる気になれば勉強してどんどん知識が吸収されていきます。
AIに仕事を奪われるのでは?と恐れる前に、AIで自社の業務の何を効率化できるのか?
コストはどうなのか?
メリット・デメリットは何なのか?
これがまとまったら、すでに企画書が完成していますよ。
仮にあなたがやらなくても、ほかの誰かがやって、業務が変貌していくでしょう。
AIを破壊者と思うか、救世主と思うかは、あなたの取り組み方次第です。
50代でもネット副業を勉強すると視野が広がる
50代サラリーマンであれば、会社のことを優先して考えますよね。
少なくとも、定年までは業績が落ちないように願いますし、定年後も自分のいた会社が安泰でいてほしいと願う人も多いでしょう。
これまで30年余りサラリーマン人生を送って来たら、よほどの行動力や資金がなければ、独立して何かをしようとは思わないのでは?
その点、Z世代(1996年~2015年生まれと定義されているよう)は、会社に依存しない生き方を模索する人が多いようです。
たとえ会社に就職した人でも、副業などで副収入を得ている人も多いですし、起業することも考えて行動している人が多いようです。
そうした世代の考え方を我々バブル世代など50代がすべてを理解することはできませんが、将来への不安から行動するという意味では、見習うべきでしょう。
投資を除いて、今まで会社の給料以外の副収入を考えたことがなければ、ネット副業を勉強してみましょう。
ネット副業で、月に3万円でも稼げるようになれば、今いる会社の業務にもフィードバックされるはずです。
デジタル化していくメリット・デメリットも説明できるようになるでしょう。
間違いなく、視野は広がります。結果として、今いる会社の役に立つことが可能となり、副収入も得られるなんて、こんないいことありませんよ。
50代はAIによって仕事を奪われるのか?
自分の強みは何かを把握しよう
AIに仕事を奪われるのに年齢は関係ないでしょう。
誰でもできる定型的な業務であれば、そのうち奪われる可能性があります。
融資審査を銀行員がやるより、AIに任せた方が速くて正確なわかですから、メガバンクといえども人員削減する時代です。
大企業の定型業務がAIに置き換わっていけば、中小企業の細かい作業へ移行していくものです。
自社にAIが導入される前に、自分の強みは何か、AI導入後に自分が果たす役割は何かをしっかりと考えていくべきでしょう。
でなければ、自社へのAI導入を傍観することになります。
会社から戦力とみなされず、コストと捉えられたら精神的にもきついですよ。
自分の強みが何か分からなければ、誰かに褒められたことが強みですよ。
同僚と比較して、自分の強みをしっかりと把握し、強化しましょう。
現状を打破するための時間は限られている
50代に悠長な時間はありません。
今、会社が何の問題もなく、右肩上がりに成長している場合でも自分だけは様々な新しいことを吸収していきましょう。
変化は突然やってきますから。
同年代の同僚に差をつけるのも、会社が終わってからの勉強です。
何度も書いていますが、ネットビジネスを勉強することは、副収入を得ることができるので、苦にはならないはずです。
苦になるとしたら、1~2年勉強~実践しても何の成果もあげられなかったときでしょう。
そうなったとしても、諦めずにやり方を工夫して、結果を追求していく人間だけが成功していくことになります。
会社の業務でPDCAを回しているなら、副業も同じです。
やーめた!と言った方が楽なのでしょうけど、成功した方が後々楽になりますよ。
50代は時間も限られています。
今の時代、70歳で始める人もいますが、始めるなら早い方がいいに決まっています。
今すぐ勉強から始めましょう。
まとめ:50代でもDXに適応しよう!仕事は常に変化するもの
18世紀にイギリスで産業革命が始まったことにより、仕事の仕方が変化していきました。
20世紀後半に、コンピューターが企業に浸透したときも同様です。
ですがAIによって、最近叫ばれているDXはそれらとは違い、他の仕事を生み出さず、人間にとって代わろうとしています。
こうした変化に適応しなければ、生き残れない時代、50代のおっさんサラリーマンだからといって諦めずに抗っていきましょう。
ご紹介した内容をおさらいしておきましょう。
おさらい
1 50代の仕事もAIに奪われるのか?激変する今後の職場環境とは
・これからの職場環境はDX主体に考えるのか
・DXで仕事のやり方は変化していく
2 50代が仕事でDXと向き合うためには
・50代が仕事でDXの効果を発揮させるのは、やる気が1番!
・50代でもネット副業を勉強すると視野が広がる
3 50代はAIによって仕事を奪われるのか?
・自分の強みは何かを把握しよう
・現状を打破するための時間は限られている
このような内容を見ると、バブルの時代は良かったな~と、ノスタルジーに浸りたくなります。
10年後、20年後は、お金にも精神的にもゆとりをもって、ノスタルジーに浸りましょう。 そのころ、現状に絶望してノスタルジーに浸っても、すぐ現実に引き戻されますから。