50代はバブル世代と言われることも多いですよね。
高度経済成長期からバブル経済までに多感な学生時代を自由気ままに過ごし、大学なんか行かなくても仕事が沢山あった時代に就職した世代です。
残業もせず、新人類と呼ばれることもありながら、厳しさと人情味あふれる経営者や先輩に仕事を教わり、それなりに仕事を覚えていった時代。
氷河期世代とは違い、優遇された面も多く、現在は企業でそれなりのポジションにいる方も多いです。
ですが、バブル崩壊から失われた30年の間に、職を転々とし、気づいたら負け組になっている人が多いのもこの世代です。
何しろ、学生時代に危機感なんてなかった訳ですから。仕事やめてもそれなりの給料で別の仕事があるので、車やパチンコ、飲み歩き代に全額ベットしていた人も多かったと思います。
気づいたら50歳過ぎていて、お金もないので友人とも疎遠となり、休みの日は家に引きこもる生活に。
あれ?俺の人生どん底やん!と思ってしまいますよね。
自分よりどん底のやついるのかな?どん底から抜け出すのに何をすればいいのかな?など、ついつい検索してこのブログにたどり着いたのだと思います。
この記事では『50代で人生どん底』と思っている方を対象に、長年コンサルで疲弊する地域の活性化計画を作成してきた私が、どん底から抜け出すために必要な行動をご紹介します。
この記事を読み終えれば、どん底のまま思考停止している状況を改善しようと、今から行動に移すきっかけになるはずです。
50代で人生どん底と思う根本原因は
日本の社会は努力を強いてくる
サラリーマンであれば、大なり小なり組織の一員なので、不本意な仕事でも誠実に取り組まなければなりません。
日本の多くの職場で経営者が好むのは、真面目で従順な社員です。
サービス残業がいくらあろうと、文句も言わずに社畜のように働き、逸脱する者を排除し、不平不満を言わせなくする空気を発する社員を昇進させ、組織を維持する経営者は非常に多いですよね。
現在では、サービス残業やハラスメントにうるさくなったとはいえ、中小・零細企業ではブラック体質がまだ沢山あるでしょう。
経営者にとって会社が傾くことは死を意味することもありますし、サイコパスが経営者であれば、社員が低賃金で死ぬほど働いて身体を壊そうとお構いなしですから。
たとえ管理職であっても、なんの権限も与えられず、責任だけ押し付けられるのは最悪ですが、50代ともなると次の職探しの過酷さを想像し、いつのまにか従順な社畜になっている人も沢山いますからね。
そうなると、仕事で幸せを感じることなんてなくなります。
自分を偽り、割り切って仕事に向き合うのが辛いのか?思い切って会社を辞めたはいいが、50歳過ぎて正社員として雇ってくれるところもない状態の方が辛いのか?
あれこれ考えるけど、結局は俺の人生どん底だな~って考えてしまうんだと思います。
経営陣とそりが合わずに会社を辞めた自分もどん底を味わった身なので、よくわかります。
社会をなんとかしようと思う前に、自分をなんとかしよう
仕事も私生活も思い通りにいかないときは、つい他者に原因を求めたくなるものです。
経営者の犬になる同僚に腹が立つ!そもそも経営者が悪い!ろくに仕事もしないで株で大儲けして威張っているヤツはなんなん!消費税なんか上げないで資産持っているヤツから税金搾り取れ!政治家は何しとんねん!
と、自分が人生のどん底にいるのに、高級スーツを身にまとってベンツやアウディーに乗っている人間を見るだけで、なんだか腹が立ってくるものです。
起業して成功した知人への嫉妬も同様です。
IT系で巨額な利益を手にしている人間がいるから、世の中格差が拡大して、自分みたいな普通の人間が負け組になってしまうんだ!と考えてしまうこともあります。
50代であれば、昔の経営者は違った。もっと社員やその家族のことまで考えてくれていた、などとノスタルジーに浸ることもあるでしょう。
そんなあなたは不遇にあってきた自分の人生を振り返り、社会の底辺で理不尽に耐えながら生きている他人を見て、なんとかしてあげたいと思う優しい心も持っていることでしょう。
ですが、それで自分が幸せにはなれません。
ホリエモンも言っているように、他人や社会を良くしようとする前に、まずは自分をなんとかしなければいけません。
努力してお金持ちになった人も、処世術を駆使して高い社会的ポジションを得た人も、政治家も、誰もあなたのことなど気にもとめていません。
なぜなら行動しないからです。
勉強して、何かを目指し、行動するとこの世の中、案外応援してくれる人はいるものです。
クラウドファンディングが良い例でしょう。
資本主義が残酷かどうかは、人によります。大きくお金を稼いでいる人にとっては天国なのですから。
お金がなければ、他人を助けることもできなければ、自分や家族の生活すらままなりません。
今、人生がどん底だと思っているなら、これより下がることはないですよ。
むしろ、ようやくどん底に到着したと思ったらすべてが好転するんだと考えられますよね。
穴に落ちて途中でひっかかったら、これ以上下に落ちずに上がることを考えますが、底までいったら上がることしか考えないでしょう。
穴の底で誰かの助けを待っても、誰も穴の底なんて気にしていないですから気づかれませんよ。
人生の底辺は誰?
他人との比較では幸せになれない
国税庁の令和1年調査結果では、日本人の平均給与は、年額で436万円(男性540万円、女性296万円)だそうです。全体数なので、正規職員はこれよりも多く、非正規職員はだいぶ少なくなります。
もちろん、年齢や業種や地域などでもだいぶ違ってきますので、目安ていどの情報ではありますが。
それでも50歳でこの平均と同じくらいの年収の方であれば、不足と感じる方が多いでしょう。
ですが、周りの友人・知人が自分より年収が低かったらどうでしょうか。あいつらより貰っていると、少し安心するのではないでしょうか?
逆に自分の方が少なければ、いくら平均以上に貰っていたとしても、かなり少なく感じるはずです。
モノサシが他人にある以上、いくら貰っても幸せにはなれません。
50歳を過ぎた今、他人との比較をやめてみませんか?
それよりも自分や家族の生活に基準をおきましょう。
これまでの人生を否定する必要はありませんが、考え方を少し変えるだけで楽になれるなら、そっちの方がずっと幸せになれますよ。
お金に余裕のない人は今後も増える?
お金がすべてではありませんが、悩みの大半はお金で解決できます。
そもそも、お金が沢山あったら人生どん底なんて思わないだろうし、揉め事も少なくなるはずです。
ですが、これから日本は中産階級が減少し、格差が拡大していくでしょう。
そのくらい、様々な業種でシステムが構築され、人間はマニュアル通りに仕事をするようになり、代わりはいくらでもいるということになりました。だから派遣が増えたのですが。
人手不足で困っている企業は、結局のところ給料が安い、長時間労働など問題がある場合が多いです。
大工一つとっても、昔は現場で木材を加工して時間をかけて家を建てていましたが、今や工場で部品ごとに加工され、現場ではプラモデルを組み立てるように1日で壁と屋根まで完成していますよね。
大工はくぎ打ち機で壁と屋根をひたすらつなぐので、高い技術よりは、速く正確に電動工具やエア工具を使うことが求められます。
そうして少人数で沢山の家を建てることで、値段を安く設定して大量販売する。
これでは大工の単価がどんどん下がっていきます。
住宅メーカーだけが儲かる仕組みですよね。
システムを作るということは、技術職が不要になるケースが増えるということです。
こんな例は様々な業種で見られるでしょう。
結局、人件費を抑制するために、経営者がシステム構築することは、労働者の賃金が減り、一部の人間だけ儲かることになります。
ということは、日本がいくら貿易黒字を増やそうと、トヨタ自動車が儲かろうと、あなたには何の関係もないということです。
日本人がどんどん貧困化していく中で、だまって傍観していても、あなたの人生が好転することはないでしょう。
であれば、自分だけは抜け出すために何かを始めましょう。
それだけで好転する確率は上がります。なぜなら、何も始めない人が大半だからです。
45歳定年制を主張して炎上した方もいましたが、称賛する少数派の意見にもしっかりと耳を傾けましょう。
少数の人が儲けている現代、少数派の意見をフラットに聞くことが成功のカギになるでしょう。
どん底から抜け出すために捨てるもの
占い師に、『あなたの人生詰んでいます』と言われたらどうでしょう。
やはり詰んでいたのかと思い、以前にも増して何もやる気が起きなくなるのではないでしょうか。
ですが、占い師がそのあとに『少しの行動で豊かな人生に逆転する運勢を持っています』と言われたらどうですか。
どんな行動をすればよいのか、気になりますよね。
自分にはなんのスキルも使えそうな資格もないと考えると、何から始めればよいのか見当もつきませんよね。
そういうときは、引き算からはじめましょう。
そう、不要なものはどんどん捨てましょう。
★人生を好転させるため、捨てるもの7選
1.プライド
50歳過ぎてどん底なら、すぐに捨てましょう。これあると次に進めないので。
2.他人への嫉妬心
誰かへの怒りを自分のエネルギーに変換できるなら良いのですが、嫉妬だけで自分の精神状態に悪影響が出ているなら、すぐに捨てましょう。
3.他人に優しい自分
他人に優しくしている場合じゃないですよ。お金と心に余裕ができてからにしましょう。
4.ギャンブル
パチンコにハマっていたらすぐやめましょう。お金減るだけです。競馬もレースを決めて少額だけ買うルールを徹底できるような人でなければやめましょう。
5.ためにならないコンテンツ
見ていないときにはテレビを消す。楽しそうな配信動画をスマホで見るのもやめてみましょう。
6.自分へのご褒美
どん底の中でも今月頑張ったからといって、無駄遣いはやめましょう。
7.家に不要なもの
もう使わなくなったモノや服など、どんどん捨てましょう。(売れるものはメルカリで売ろう)どんどん捨てて、家の中を整理して環境を変えることが新たな行動をする第一歩です。
まとめ:50代で人生どん底まで落ちたなら上を向こう
残りの人生はまだ数十年残っています。行動して後半の人生を楽しく過ごしましょう。
ご紹介した内容をおさらいしておきましょう。
おさらい
1 日本の社会は努力を強いてくるで、人生どんどんつらくなる
2 世の中をなんとかする前に自分をなんとかしよう
3 他人と比較しても幸せになれない、自分や家族の生活を基準にしよう
4 日本は今後も中産階級が減り、貧困化が加速、成功者の声に耳を傾けよう
5 どん底から抜け出すための最初の行動は捨てること
環境を変えることからやってみましょう。ご紹介した「捨てる」ことで考え方や環境を強引に変えましょう。そうしなければ、人間なかなか新しいことにチャレンジしようは思いませんので。
特に勉強は面倒ですからね。
50代でどん底かもしれませんが、人生はまだ長いです。一番底から見上げてみましょう。 このままではダメだと思い、行動する人ことが、這い上がる確率を高めてくれるでしょう。