少子高齢化や格差社会など、勝ち組以外は何を聞いても暗いニュースに聞こえる昨今。
50代で貯金もろくに持っていない方だと、将来を悲観してしまうでしょう。
博報堂生活総研による2020年定点調査では、「あなたの将来イメージは暗い」と回答しているのが50代で46.1%と、半数近くにのぼりました。
これは、20代~60代の年代で一番多い世代となっています。
逃げ切り世代でもなく、バブル景気を肌で感じた最後の世代でもあり、今の世の中を見て、明るい将来など想像できないのでしょう。
特に、50代で貯金もなく、将来の退職金も期待できない方であれば、常に不安がつきまとい、何事も上手くいかないはずです。
この記事では『50代で貯金がない、退職金が少ない』と考えている方を対象に、長年コンサルで疲弊する地域の活性化計画を作成してきた私が、50代の現状とこれからの行動をご紹介します。
この記事を読み終えれば、今の状況を改善しようと、行動に移すきっかけになるはずです。
50代で貯金がない人は4割
50代ならあと20年は働かないと、年金は知れている
少子高齢化が加速し、将来年金財源が枯渇しようとしています。
ですが国は、年金の受給年齢を引き上げ、年金破綻を免れようと必死です。
我々50代が年金を受給できる年齢は70歳からかもしれません。
仮に、70歳から年金を受給できるとしたら、繰り上げ受給で65歳からもらうと3割ほど損をしてしまうでしょう。
逆に75歳に繰り下げを行えば、3~4割の増額が見込めます。
ということは、75歳まで働くか、その少し前までに貯蓄を大きく増やすしか方法がないです。
2020年の金融広報中央委員会の調査では、50代で貯金が無い人は、41%となっていて、30代の31.1%や、40代の35.5%よりも多くなっています。
貯金が300万円未満の人は59.5%で、50代全体の6割がほぼ貯金なしと考えられます。
もちろん、子どもの教育費から解放され、これから貯金を増やせる家庭もあるでしょうが、中高年社員の給料が上がらない今の世の中では少数派だと思います。
老後に2,000万円の貯蓄が必要と言われる現在、多くの50代が不安になっているはずです。
セーフティネットには期待できない
そもそも年金や健康保険は、セーフティネットとしての機能を持っています。
ですが、将来受け取る年金額が期待できず、年齢も引き上げられれば、生活が困窮する人も続出するでしょう。
健康保険も高齢者の負担率が今後増えていく可能性も大です。
コロナ過で、給付金や補助金などがありましたが、これは特殊な例です。
貸付金があっても、返せなければ意味がありません。
残るのは生活保護ですが、生活困窮者が更に増えると考えられる今後は、簡単に受けとることが難しくなるでしょう。
現状ですら、門前払いを食らうことが当たり前ですからね。
将来、生活保護が受けられたとしても、1日1食程度での生活程度のお金しかもらえない可能性もあると思っています。「不健康で非文化的な最低を大きく下回る生活」的な…
何せ、50代で貯金ない人が4割いる訳ですから。
50代なら強く意識してしまう退職金
退職金がまともに出るのは、大企業の正社員や公務員
退職金は、受け取れる金額が年々減っているようです。
総務省統計によれば、会社員の退職金平均額は2018年で2,000万円程度とのこと。
大企業で2,500万円、中小企業で1,100万円、公務員で2,200万円が相場らしいです。
ですが、企業によっても違いますから、平均など参考になりません。
まぁ、大企業と公務員くらいは、まともに退職金を貰えそうだというところでしょう。
中小企業は会社によって、かなり差があると思われます。
厚生労働省の2018年調査では、退職金制度がある企業は80.5%となっており、2割の企業は退職金がありません。
特に、従業員30人~99人の企業で退職金制度があるのは77.6%です。
従業員30人未満の企業の統計はないため、ほとんど期待できないでしょう。
そもそも非正規雇用であれば、退職金などないのでしょう。
中小企業に勤めていて、自分が将来貰える退職金の額を把握している人なら、優良企業に在籍していると思います。
退職金制度あり!という会社に勤めていて、将来貰える退職金の額を知らない人は期待しない方がいいです。
自分も20年勤めた小さい会社を辞めたとき、退職金は300万円もありませんでしたから。
月に1万円しか共済に積み立てていない場合では、そんなものです。
月に5千円しか積み立てていなくても、退職金制度あり!って会社はいいますからね。
退職金には期待せずに、今から行動を
退職金に期待できないどころか、無事に60歳や65歳などの定年を迎えることも難しい社会環境となっています。
経団連ですら終身雇用の見直しを考え、副業や兼業を推進している状況です。
自分のことは自分でなんとかしろ!と言われているようなもの。
そう、経団連も、政治家も、経営者も、誰もあなたの将来のことなんて考えてくれていないんですよ。
誰かがなんとかしてくれないんですよ!
貯金がなくて、退職金も期待できないと考えているなら、今から行動を起こさないと。
下流老人と言われる程度ならまだましも、将来住むところさえ失ってしまえば、社会のゴミ扱いされてしまいます。
将来の展望が明るい人以外は、このままではダメ!ということを強く認識しましょう。
新しいことを覚えるには、若い人より苦労すると思いますが、50代ならまだ間に合います。
むしろ、俺ならできる!と自己暗示をかけましょう。
残された時間はけっして多くはありませんが、私もこのブログを通じて応援していきます。
60歳を過ぎた自分を想像し、今から行動を
60歳を過ぎても働ける職種にチャレンジ
奮起するなら今しかないです。
60歳過ぎても働ける職種を探してみましょう。
身体を動かすのが好きなら、60代でも元気が人は今や沢山いますので、今から大工になってもいいと思っています。
建設業は人足りないですからね。
DIYが得意なら、これから大工になってもいいと思いますよ。
内装リフォーム専門でもいいでしょう。
ビルの管理・メンテナンスなど、中高年の多い職種もいいでしょう。
とにかく人手不足になる産業に従事するのが最善です。
人手不足の産業って、仕事がとにかくあり、介護や飲食を除けば単価も高いですよ。
パソコンが得意であれば、50代でもチャレンジできることは多いはずです。
とにかく、いろいろ調べて、ときには自ら足を運んで見に行きましょう。
行動していくと、発見もあるし、不安も少しはやわらぐでしょう。
副業のすすめ
終身雇用が見直されるなら、副業しましょう。
副業なんて、何をすれいいか分からないなど言っている場合ではありません。
50代でも意識して副業に取り組んでいる人は沢山います。
いろいろ調べて、自分にできるものがない!と諦めている人も沢山いますが…
もっと、柔軟に考えましょう。
ブログを書いて稼いでいる人も沢山いるんですから。
あなたにもできる副業の1つや2つありますよ。
副収入を確保することは重要です。
貯金もできますし、稼ぐスキルも身につくでしょう。
どうせなら、老後は豊かに暮らしたいですよね。
今すぐ、副業を始めましょう。
まとめ:50代で貯金がない、退職金が期待できない中でも生き抜こう
とりあえず、お金で解決可能な問題はこの世の中多いです。
まずは将来に向けて、お金に困らないよう、今から行動しましょう。
ご紹介した内容をおさらいしておきます。
おさらい
1 50代で貯金がない人は4割、あと20年は働かないと年金は知れている
2 セーフティネットには期待できない
3 中小企業は退職金が少ない、非正規はそもそも退職金なし
4 退職金には期待せずに、今から行動を
5 60歳を過ぎても働ける職種を探してみよう
6 副業を始めて、今から副収入を得よう
今の50代なら、まだまだ若いと言われます。
人生100年時代なのですから、50代ならなんでもチャレンジ可能だな!と思いましょう。